icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻3号

1995年02月発行

特集 早期食道癌1995

主題 Ⅰ.診断 2.X線検査による精密診断

b) 粘膜癌の読影とそのコツ(3)―digital subtractionを用いた二重造影法

著者: 天野穂高1 岡住慎一1 阿部恭久1 高山亘1 有馬美和子1 小出義雄1 神津照雄1 磯野可一1

所属機関: 1千葉大学医学部第2外科

ページ範囲:P.315 - P.318

文献概要

要旨 食道癌2例を対象にdigital subtractionを食道二重造影法に応用したdigital subtraction esophagography(DSE)を試みた.従来の二重造影法と比較すると,微細な病変の描出に優れていた.その理由は骨,肺野の影響がない,動きの影響が少ない,濃度分解能が高いことなどが考えられた.また,秒間8回までの撮影が可能なことから,食道の伸展の程度,撮影のタイミングの良悪などの問題を,少ない撮影回数で解消するだけでなく,動画による観察という新しい診断の可能性も考えられる.DSEは早期食道癌におけX線診断の新たな手法になりうると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら