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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻3号

1995年02月発行

特集 早期食道癌1995

主題 Ⅰ.診断 2.X線検査による精密診断

b) 粘膜癌の読影とそのコツ(4)

著者: 馬場保昌1 佐伯友久1 加来幸生1 松原敏樹2 加藤洋3

所属機関: 1癌研究会付属病院内科 2癌研究会付属病院外科 3癌研究会付属病院研究所・病理

ページ範囲:P.319 - P.322

文献概要

要旨 粘膜癌の表面形態は微細であり,基本的な肉眼的表現型は0-IIa,IIb,IIc型である.X線写真の読影の難易さは造影手技のよしあしに大きく左右され,X線像の基本所見は,①陰影斑(凹所見),②顆粒状陰影(凸所見),③線状陰影(縦走ひだ,壁辺縁像)に分けられる.深達度が上皮内癌に近いもの(m1)では陰影斑は淡く,境界は不明瞭で,顆粒の大きさは微細~小顆粒(2mm未満),辺縁壁の異常はほとんどないか,あってもごくわずかな壁不整像である.それより深達度が深いもの(m2~m3)では陰影斑は濃く,濃淡の差があり,陰影斑の境界はより明瞭,顆粒の大きさも中~粗大顆粒(2mmを超える),壁辺縁の不整像や軽度な伸展不良像が表れる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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