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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻3号

1995年02月発行

文献概要

特集 早期食道癌1995 主題 Ⅰ.診断 3.内視鏡検査による精密診断

a) 粘膜癌を発見するための内視鏡検査

著者: 門馬久美子1 吉田操2 山田義也1 菅知也1 葉梨智子2 荒川丈夫3 榊信廣3

所属機関: 1東京都立駒込病院内科 2東京都立駒込病院外科 3東京都立駒込病院内視鏡科

ページ範囲:P.337 - P.345

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要旨 内視鏡検査で食道粘膜癌を発見するためには,①食道内を洗浄し,粘液などを除去してから観察する,②観察は管腔の伸展度を変えながら,内視鏡挿入時と抜去時に行う,③観察点は粘膜の発赤や混濁部,正常血管網の消失や途絶部位,隆起および陥凹所見である,④異常所見を発見した場合は,ヨード染色を行い病巣範囲の診断を行う,⑤平坦型の上皮内癌は拾い上げ診断がしにくいため,食道癌の高危険群には,積極的にヨード染色を行う,ことが重要である.食道粘膜癌を発見した場合は,深達度診断が必要であり,①隆起性病変では,隆起の色調,高さ,可動性の有無,②陥凹性病変では,陥凹の深さ,陥凹底の性状,陥凹周囲の変化,を観察する.特に,陥凹性病変では補助診断として,①ヨード染色後に見られる輪状の粘膜ひだ"畳目模様"の変化,②ヨード不染部内の島状染色部の有無,③トルイジンブルーの染色所見,が役立つ.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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