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書評「胃 形態とその機能 第2版」
著者: 松尾裕1
所属機関: 1日本大学医学部
ページ範囲:P.356 - P.356
文献購入ページに移動 このたび,京都府立医科大学・川井啓市教授編集による「胃 形態とその機能」第2版が,医学書院から出版された.その内容は,現時点における胃の形態とその機能に関する最先端の研究状況を,誠に驚くべきほど見事に,ほとんど完壁に網羅したものであり,胃という器管が実に魅力的なものであることを知らされる.
編者の川井教授は,序文に書かれているように今から20年前,1975年に「胃 その形態と機能」を出版されており,当時としても誠にユニークなものであった.というのは,先生は臨床医として胃の内視鏡学のわが国のリーダーシップをとる1人として活躍された方であると同時に,胃の形態と機能についての基礎的研究を,当時の胃粘膜細胞回転研究のパイオニアであった同大学第2病理学教室の藤田晢也教授と共に,先生の研究グループによる論文をまとめられたのである.その内容は,胃の形態と機能に関する基礎と臨床について誠に斬新なものであり,編者の言う“胃学”に,本邦における消化器病の学徒は大きな刺激を受けたのである.
編者の川井教授は,序文に書かれているように今から20年前,1975年に「胃 その形態と機能」を出版されており,当時としても誠にユニークなものであった.というのは,先生は臨床医として胃の内視鏡学のわが国のリーダーシップをとる1人として活躍された方であると同時に,胃の形態と機能についての基礎的研究を,当時の胃粘膜細胞回転研究のパイオニアであった同大学第2病理学教室の藤田晢也教授と共に,先生の研究グループによる論文をまとめられたのである.その内容は,胃の形態と機能に関する基礎と臨床について誠に斬新なものであり,編者の言う“胃学”に,本邦における消化器病の学徒は大きな刺激を受けたのである.
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