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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻3号

1995年02月発行

文献概要

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書評「内科医の薬 100-Minimum Requirement」

著者: 大塚洋久1

所属機関: 1東海大学医学部

ページ範囲:P.364 - P.364

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 一般的な内科診療で頻繁に参照される医書は,おそらく薬剤に関するマニュアルである.大病院で専門領域の患者中心の診療を行う医師も,専門外の合併症に簡単な治療を施す機会は多い.ふだんは使わない薬剤の常用量や禁忌を調べるため,薬品集は臨床現場の必需品である.不便なことに薬品集は,処方すべき薬剤名を思いつかないときの助けにはならない.適切な薬剤が思い浮かばないために,無用の他科依頼を出し,診療の能率を低下させることは望ましくない.

 以上の見地からすると,本書の着想は適切なものと思う.種類は限られているが,日常診療の相当範囲をカバーするに足りる薬剤が収録されている.特筆に値するのは索引である.わかりやすい目次と二重の索引によって,薬剤名と疾患・病態の両面から検索できるようにしてある.安易な対症療法に陥らぬよう心して用いる限り,真に有用な内科診療のツールである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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