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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻4号

1995年03月発行

文献概要

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海外文献紹介「リンパ球ファレーシスによるCrohn病の治療:無作為コントロール試験」

著者: 松浦昭1

所属機関: 1愛知県がんセンター消化器内科

ページ範囲:P.524 - P.524

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 Treatment of Crohn's disease by lymphocyte apheresis: A randomized controlled trial: Lerebours E, Bussel A, Modigliani T, et al (Gastroenterology 107: 357-361, 1994)

 predonineはCrohn病の急性期の治療に有効である.初期大量療法によると,5および7週後では緩解率はそれぞれ80%,92%であるが,ステロイド離脱後18か月ではわずか22%の患者が緩解状態にあるだけである.このことがステロイドで緩解導入後の追加治療の必要性を強調する.従来の治療法で失敗した後に,リンパファレーシスがCrohn病の臨床経過を改善し,臨床的緩解が少なくとも9か月,長くて2年間継続したといういくつかの報告がある.そこで,本研究では,ステロイドによるCrohn病急性期の治療後,リンパファレーシスが緩解期の患者の早期再発を予防する効果を評価するために,前向きの無作為試験が計画された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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