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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻4号

1995年03月発行

文献概要

今月の主題 腸結核 主題症例

腸結核病巣内に合併したmp癌の1例

著者: 小泉浩一1 甲斐俊吉1 川村紀夫1 川上真寿弘1 橋本国男1 丸山雅一1 畦倉薫2 高橋孝2 柳沢昭夫2 加藤洋3

所属機関: 1癌研究会附属病院内科 2癌研究会附属病院外科 3癌研究会癌研究所病理部

ページ範囲:P.538 - P.542

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要旨 患者は56歳,女性.17歳時に肺結核の診断で治療歴あり.便潜血反応陽性のため精密検査目的に受診した.胸部X線検査では陳旧性肺結核の所見を示した.大腸内視鏡検査で,右側結腸の萎縮瘢痕帯および炎症性ポリープと盲腸の潰瘍性病変を認めた.そのほかに中等度異型腺腫を認めた.右半結腸切除術が施行された。上行結腸は短縮し,盲腸に23×22mmの潰瘍性病変を認めた.盲腸部の病変は,病理組織学的に中分化腺癌から成り,癌の側方および深部の先進部に非乾酪性の結核結節を認め,結核結節内に癌細胞が混在した.腸結核病巣内に合併した上行結腸mp癌であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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