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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻4号

1995年03月発行

今月の主題 腸結核

主題症例

瘻孔形成を呈した腸結核症の1例

著者: 内藤吉隆1 五十嵐正広1 勝又伴栄1 西元寺克禮1 三富弘之2

所属機関: 1北里大学東病院消化器内科 2北里大学東病院病理

ページ範囲:P.555 - P.558

文献概要

要旨 患者は64歳の女性.左下腹部痛を主訴に来院.大腸内視鏡検査でS状結腸と横行結腸に粘膜下腫瘤様の隆起と潰瘍を伴う病変を認めた.生検で類上皮性肉芽腫を認め,腸結核と診断された.更に横行結腸の潰瘍にカニューレを挿入,バリウムによる注腸造影を施行したところS状結腸が造影され,腸結核による痩孔形成と診断した.rifampicinとisoniazidの投与で,左下腹部痛は改善し,瘻孔も消失した.瘻孔を形成した腸結核を大腸内視鏡での瘻孔造影で診断しえた症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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