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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻5号

1995年04月発行

今月の主題 colitic cancer―微細診断をめざして

主題

潰瘍性大腸炎サーベイランスにおける精度の問題―どのような問題があり,どのような対処をすべきか

著者: 篠崎大1 武藤徹一郎1 鈴木公孝1 樋口芳樹1 斉藤幸夫1 沢田俊夫1

所属機関: 1東京大学医学部第1外科

ページ範囲:P.643 - P.651

文献概要

要旨 長期経過した潰瘍性大腸炎(UC)では大腸癌のリスクがある.その対策としてわれわれの行っているUCサーベイランスの方法を述べ,具体例を通じて成果・問題点を提示した.UCサーベイランスの精度向上には,①確実に1年ごとに検査すること,②緩解期に内視鏡検査をすること,③平坦粘膜からも生検すること,④些細に見える病変にも注意を払うこと,⑤表面パターンの観察,色素法などを併用すること,などが重要であると思われた.更に今後の問題として,よりhigh riskな症例を選択する補助診断法の確立が望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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