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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻5号

1995年04月発行

文献概要

今月の主題 colitic cancer―微細診断をめざして 主題症例

潰瘍性大腸炎の経過中にm癌と異型上皮を認めた1例

著者: 松川正明1 菊地和人1 平嶋正直1 千葉俊哉1 神谷尚志1 藤森基次1 佐藤温1 栗原稔1 熊谷一秀2 安井昭2 大倉康男3 西沢護3 岡安勲45

所属機関: 1昭和大学豊洲病院消化器科 2昭和大学豊洲病院外科 3東京都がん検診センター 4東京医科歯科大学病理 5現北里大学医学部病理

ページ範囲:P.653 - P.659

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要旨 全結腸炎型の潰瘍性大腸炎の経過中に内視鏡検査,X線検査で比較的大きな平盤型病変を8つ認め,それらの中の1つが生検でGroup4の診断であったため結腸全摘術が行われた.これらの平盤型病変のX線所見は丈の低い病変であり,m癌の1病変は不揃いな結節状を呈していた.異型上皮は均一な顆粒状を呈していた.内視鏡通常観察でこれらの平盤型病変を見出すには,粘膜の光沢の変化に注意する必要がある.光沢の変化を認めた場合には色素撒布により病変は明瞭となる.m癌の1病変では発赤と不均一な結節が認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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