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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻5号

1995年04月発行

今月の主題 colitic cancer―微細診断をめざして

主題症例

大腸癌を合併した長期経過潰瘍性大腸炎の1例

著者: 元鍾聲1 飯塚文瑛1 長廻紘1 村田洋子2 鈴木麻子1 石井史1 佐藤秀一1 二見佐智子1 岡誉子1 穐和信子1 岩谷美紀1 中上哲雄3

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター内科 2東京女子医科大学消化器病センター外科 3森下記念病院

ページ範囲:P.685 - P.690

文献概要

要旨 患者は60歳の女性.全大腸炎型(再燃緩解型)の潰瘍性大腸炎で,定期的な内視鏡検査で大腸癌が診断された.切除標本で,癌は中・低分化腺癌と印環細胞癌が混在する進行癌を下行結腸に,m癌を上行結腸に認めたが,他の部位にdysplasiaは認められなかった.進行癌の内視鏡像は辺縁不整で発赤が強くない,浅い陥凹性病変であった.深達度診断は内視鏡像や注腸造影像では一見早期癌のように見え困難であったが,超音波内視鏡による深達度診断は標本病理所見と一致しており有用であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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