文献詳細
今月の主題 colitic cancer―微細診断をめざして
主題症例をみて
文献概要
長期経過した慢性大腸炎に大腸癌が高率に合併する.その癌をcolitic cancer(大腸炎関連大腸癌)という.colitic cancerは普通の大腸癌(common cancer)に比べて,予後の悪いことが多い.肉眼的にびまん性であり,組織学的に未分化であることが多いからである.したがって,colitic cancerを早い時期に診断することは極めて大切なことである.本特集は,大腸癌のない大腸(noncolitic colon)におけるように小さな平坦・陥凹型腫瘍がどの程度診断しうるようになったかを知ると共に,問題点があればそれの解決のポイントを探ろう,ということを目的に企画された.
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