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レベルアップ講座 診断困難例から消化管診断学のあり方を問う
回盲部の小病変を見逃した1例
著者: 多田正大1
所属機関: 1京都第一赤十字病院胃腸科
ページ範囲:P.700 - P.702
文献購入ページに移動 回盲部に発生したⅡa型早期大腸癌症例について,遡及的に3年前の注腸X線フィルムを見直してみると,既に病変が存在していることが確認された.そこで3年前の諸資料を俎上に上げて,診断上の反省点について述べる.
症 例 患者は77歳,女性.1983年に直腸癌に罹患し,外科手術を受けた既往歴がある主婦である.1990年に人間ドック検診を受診した際,便潜血検査陽性を指摘されたため注腸X線検査を行った.このとき,下行結腸に亜有茎性ポリープを指摘したのでtotal colonoscopyを試みたが,回盲部については特に異常は診断されず(Fig.1),下行結腸ポリープ(腺腫)に対してのみ内視鏡治療を行った.
症 例 患者は77歳,女性.1983年に直腸癌に罹患し,外科手術を受けた既往歴がある主婦である.1990年に人間ドック検診を受診した際,便潜血検査陽性を指摘されたため注腸X線検査を行った.このとき,下行結腸に亜有茎性ポリープを指摘したのでtotal colonoscopyを試みたが,回盲部については特に異常は診断されず(Fig.1),下行結腸ポリープ(腺腫)に対してのみ内視鏡治療を行った.
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