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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻5号

1995年04月発行

文献概要

早期胃癌研究会症例

一部にverrucous carcinoma様発育形態を伴った0-Ⅱa+Ⅱc型食道表在癌の1例

著者: 高濱和也1 中野浩1 神谷雅人1 野村知抄1 八木伸郎1 大橋儒郁1 外間政希1 中村祐子1 加藤真二1 大橋秀徳1 保原怜子1 伴雅彦1 前田玲二1 竹内文康1 北川康雄1 高野映子1 渡邊真1 伊藤圓1 宮川秀一2 早川真人2 石原慎2 三浦馥2 黒田誠3

所属機関: 1藤田保健衛生大学医学部消化器内科 2藤田保健衛生大学医学部外科 3藤田保健衛生大学医学部病理科

ページ範囲:P.703 - P.708

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要旨 患者は73歳,男性.心窩部不快感を主訴として当科に入院.内視鏡検査で小膨隆白色斑の集簇と発赤した浅い陥凹を認めた.これらの部分はヨード撒布で,ヨード不染帯を示した.食道二重造影像では下部~中部食道(Ei~Ⅰm)に顆粒状粘膜を認め,その口側には少し濃いバリウムの付着を認めた.0-Ⅱa+Ⅱc型食道表在癌,深達度mmと診断した.切除標本では,97×45mmの大きさの病変を認め,胃側には白色小結節状の少し隆起したⅡa部分とその口側には浅い陥凹を示すⅡc部分があり,これらの部分はヨード不染帯を示した.病理組織診断は,高分化型扁平上皮癌でⅡaの部分はverrcous carcimomaの発育形態を示し,深達度はmm3,Ⅱcの部分は深達度epとmm1であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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