文献詳細
今月の症例
1.腸管子宮内膜症の1切除例
著者: 小林清典1 五十嵐正広1 勝又伴栄1 西元寺克禮1 大谷剛正2 三富弘之3
所属機関: 1北里大学東病院消化器内科 2北里大学東病院外科 3北里大学東病院病理
ページ範囲:P.732 - P.733
文献概要
〔注腸造影所見〕1992年8月に施行した注腸造影所見では,腹臥位充盈像で直腸~S状結腸移行部を中心とした偏側性の伸展不良所見を認め,同部は蛇腹状の辺縁不整を呈していた(Fig. 1).二重造影所見では,充盈像で伸展不良を呈した部位に,約5cmにわたり管腔の1/2周を占める隆起性病変を認めた.隆起の表面は平滑であり,周囲から皺襞の集中像が認められた(Fig. 2).左側面像でも,辺縁不整な伸展不良所見を認めるが,粘膜表面に明らかな潰瘍,びらんなどは指摘できなかった(Fig. 3).
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