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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻6号

1995年05月発行

今月の主題 粘膜下腫瘍の形態を示した胃癌

主題

粘膜下腫瘍の形態を示した胃癌の内視鏡診断

著者: 長南明道1 望月福治1 結城豊彦1 石田一彦1 井上茂1 藤田直孝1 松永厚生1 安藤正夫1 富永現1 野村美樹子1 池田卓2

所属機関: 1仙台市医療センター消化器内科 2宮城県対がん協会がん検診センター

ページ範囲:P.777 - P.785

文献概要

要旨 粘膜下腫瘍の形態を呈した胃癌は10例で,切除単発胃癌の0.53%と非常にまれであった.その臨床病理学的特徴をみると,C・M領域に多く,組織型は高分化型管状腺癌,低分化腺癌の両極に分かれた.特に低分化腺癌は髄様型でlymphoid stromaを伴う傾向が強かった.内視鏡的には腫瘍中央部から偏位して存在する不整発赤,血管透見像の不整を見つけ出すことが癌の診断に重要であった.また,粘膜面の癌露出が少ないうえに,構造,細胞異型に乏しいものが存在し,生検診断に注意を要した.更に進展度診断にEUSは有用であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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