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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻6号

1995年05月発行

文献概要

今月の主題 粘膜下腫瘍の形態を示した胃癌 主題症例

粘膜下腫瘍と臨床的に診断された小さな胃癌の1例

著者: 小山洋1 小山登1 伊藤晴夫1 宮内厚芳2 笹木淳司3 川口淳3 宮原透3 下田忠和4

所属機関: 1小山消化器内科 2宮内医院 3防衛医科大学校第2内科 4国立がんセンター中央病院臨床検査部

ページ範囲:P.819 - P.822

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要旨 胃底腺粘膜領域にみられた粘膜下腫瘍様病変を内視鏡的にポリペクトミーした.術前は胃底腺ポリープ,あるいは小さな平滑筋腫などの粘膜下腫瘍との鑑別は困難であったが,組織学的には粘膜下層に発育し異所性粘膜に発生した高分化型腺癌であった.しかしこれは粘膜筋板を伴う固有粘膜が粘膜下層に反転(invert)し,その粘膜内にのみみられた早期癌と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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