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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻7号

1995年06月発行

文献概要

今月の症例

2.Schönlein-Henoch紫斑病の1例

著者: 五十嵐正広1 勝又伴栄1 西元寺克禮1

所属機関: 1北里大学東病院消化器内科

ページ範囲:P.854 - P.855

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〔患者〕42歳,女性,会社員.1987年8月初旬から感冒様症状が出現.9月4日から関節痛,大腿部以下の下肢に紫斑が出現した(Fig. 1).9月9日には心窩部痛が出現し,黒色便,コーヒー様残渣を嘔吐したため入院となった.入院時,四肢を中心に紫斑,点状出血を認め,一般検査では尿蛋白,尿潜血陽性,白血球増多,CRP陽性,IgAの軽度高値を認めた.

〔小腸X線所見〕第2病日に施行した小腸造影検査では上部空腸に魚骨状陰影,Kerckring皺襞の腫大を認めた(Fig. 2).更に回腸にも粘膜の浮腫および栂指圧痕像などがみられた(Fig. 3).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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