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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻7号

1995年06月発行

文献概要

今月の主題 大腸の悪性リンパ腫 主題

悪性リンパ腫の大腸微小病変に関する内視鏡的検討

著者: 勝又伴栄1 五十嵐正広1 高橋裕之1 佐田美和1 久保田敏彦1 内藤吉隆1 西元寺克禮1 三富弘之2 桑尾定仁2 岡安勲2

所属機関: 1北里大学東病院消化器内科 2北里大学東病院病理部

ページ範囲:P.887 - P.894

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要旨 悪性リンパ腫の浸潤,転移によると思われる,多発性大腸微小病変(5mm以下)の内視鏡的および生検組織学的検討を行った.大腸内視鏡的特徴は,中心陥凹を有する平滑な粘膜下腫瘍または扁平隆起が多発し,全大腸にほぼ均等に分布していた.通常の腫大したリンパ濾胞よりも平坦な形態が多く,色素撒布による注意深い観察が必要であった.病理組織学的所見の特徴はいずれもびまん性悪性リンパ腫(B細胞型)で,粘膜下層を中心に比較的境界明瞭,かつ密に浸潤・増殖していた.病巣内には胚中心を伴う濾胞構造はほとんど認められなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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