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海外文献紹介「ラット胃培養細胞のエタノール代謝とcimetidineによる抑制効果」
著者: 鈴木隆史1
所属機関: 1愛知県がんセンター消化器内科
ページ範囲:P.908 - P.908
文献購入ページに移動 Metabolism of ethanol in rat gastric cells and its inhibition by cimetidine: Ali S, Mirmiran-Yazdy A, et al (Gastroenterology 108: 737-742, 1995)
アルコールは経口投与された場合,それが経静脈的に投与された場合に比し血中アルコール値が低値となるが,これは胃にエタノール代謝の第一過程が存在することを示唆する現象である.胃をバイパスする実験系や胃切除後のケースで確認されてきたが,更に,胃には相当量のアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)が存在し,cimetidineやある種のヒスタミンH2受容体拮抗剤はこの活性を抑制するとの報告もみられる.しかし一方で,胃でのアルコール代謝は無視できるほど微量で,H2受容体拮抗剤も血中のアルコール濃度を増加させないとの反論の報告もある.そこで著者らは,アルコール代謝の胃における役割を明らかにする目的で,培養胃粘膜細胞を用いin vitroの系で検討した.
アルコールは経口投与された場合,それが経静脈的に投与された場合に比し血中アルコール値が低値となるが,これは胃にエタノール代謝の第一過程が存在することを示唆する現象である.胃をバイパスする実験系や胃切除後のケースで確認されてきたが,更に,胃には相当量のアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)が存在し,cimetidineやある種のヒスタミンH2受容体拮抗剤はこの活性を抑制するとの報告もみられる.しかし一方で,胃でのアルコール代謝は無視できるほど微量で,H2受容体拮抗剤も血中のアルコール濃度を増加させないとの反論の報告もある.そこで著者らは,アルコール代謝の胃における役割を明らかにする目的で,培養胃粘膜細胞を用いin vitroの系で検討した.
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