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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻7号

1995年06月発行

文献概要

今月の主題 大腸の悪性リンパ腫 主題

multiple lymphomatous polyposis(MLP)の大腸病変

著者: 宮川国久1 魚住淳1 中嶋秀麿1 飯沼元1 石川勉1 牛尾恭輔1 横田敏弘2 山口肇2

所属機関: 1国立がんセンター中央病院放射線診断部 2国立がんセンター中央病院内科

ページ範囲:P.909 - P.916

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要旨 multiple lymphomatous polyposis(MLP)の大腸病変の特徴を明らかにするために12例のMLPの画像所見を検討した.結節性病変は大腸に最も好発し,特徴として,①粘膜下腫瘤の所見を有する様々な大きさの平滑な結節性病変が多発する,②結節性病変は中心陥凹を伴うことがある,③結節性病変は盲腸・直腸に好発する,④結節性病変が密在しても腸管の拡張は良好であり,狭窄は認められない,⑤回盲弁・盲腸の腫瘤性病変を合併することがある,⑥結節性病変に加え,ひだの腫大,bridging fold様所見,びらんなどを伴うことがある,などが挙げられる.これらの特徴的所見から,他の大腸に多発結節性病変を来す疾患と鑑別可能と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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