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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻7号

1995年06月発行

今月の主題 大腸の悪性リンパ腫

主題症例

X線像上大きさ16mmであった直腸原発悪性リンパ腫の1例

著者: 今村哲理1 安保智典1 村島義男1 栃原正博1 夏井清人1 須賀俊博1 八百坂透1 佐藤利宏2

所属機関: 1札幌厚生病院胃腸科 2札幌厚生病院病理科

ページ範囲:P.951 - P.954

文献概要

要旨 直腸原発の小さな限局型悪性リンパ腫の1例を経験した.患者は61歳,女性.症状はなかった.久保医院での大腸癌検診でポリープを指摘され,1994年1月21日当科初診.大腸内視鏡検査,注腸X線検査で上部直腸にX線像上大きさ16mmの粘膜下腫瘍を認めた.生検診断はMALTリンパ腫疑いであった.EUSでは第2層・第3層に限局する境界明瞭な低エコー腫瘤を認め,わずかな内部点状高エコーを混じていた.体表リンパ節および肝・脾を触知せず,また,末梢血液検査,胸部X線・CTでも異常を認めず,直腸に限局した原発性悪性リンパ腫を考え,EMRを施行した.切除標本では大きさ10mmのnon-Hodgkin・びまん型悪性リンパ腫と診断された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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