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今月の症例
2.S状結腸Ⅱa+Ⅰ型早期大腸癌の1例
著者: 小泉浩一1 甲斐俊吉1 川村紀夫1 川上眞寿弘1 橋本国夫1 丸山雅一1 柳澤昭夫2 加藤洋2 冨松久信3 藤谷幹浩3 池延東男3
所属機関: 1癌研究会附属病院内科 2癌研究会附属病院研究所病理部 3早期胃癌検診協会中央診療所
ページ範囲:P.980 - P.982
文献購入ページに移動〔注腸X線所見〕腹臥位二重造影像(Fig .1)では,S状結腸に30×25mmの平坦型病変を認める.病変の内部には溝状のバリウムの貯溜が認められる.病変が粘膜ひだ上に載っているが,肛側ではわずかにひだ集中様所見を認める(矢印).病変の側面像(Fig. 2)では,一見孤状変形として捉えられるが,病変が粘膜ひだ上にあることを考慮すると変形は軽度であるとみなされる.圧迫法(Fig. 3)で病変は容易に伸展し,口側の平坦なⅡa部(白矢印)に続いて,肛門側には更に高い隆起を呈するⅠ型の成分(黒矢印)を認める.
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