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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻8号

1995年07月発行

今月の主題 表層拡大型食道表在癌

主題症例

表層拡大型食道表在癌(深達度m2)の1例

著者: 小山恒男1 都甲昭彦2 宮田佳典1 山田繁1 高松正人1 岡庭信司1 清水茂文1 清水高弘1 池岸幸伸1 夏川周介2 大井悦弥2 寺島重信2 石亀廣樹3

所属機関: 1長野県厚生連佐久総合病院内科 2長野県厚生連佐久総合病院外科 3長野県厚生連佐久総合病院臨床病理科

ページ範囲:P.1055 - P.1058

文献概要

要旨 患者は60歳の男性.健康診断目的で施行された上部消化管内視鏡検査で,表層拡大型食道表在癌と診断された.内視鏡検査では白色調の顆粒状隆起を伴う浅い陥凹性病変として認められ,X線検査では粘膜ひだの中断を伴い,内部に顆粒状の隆起を伴う長径6cmの浅い陥凹性病変として認められた.術前深達度診断は病変中央部でm2~3と思われたため,右開胸開腹食道亜全摘術(2領域郭清)が施行された.最終診断は中分化型扁平上皮癌,0-Ⅱc,深達度m2,ly0,v0,n0であった.術後4年半再発もなく生存中である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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