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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻8号

1995年07月発行

文献概要

今月の主題 表層拡大型食道表在癌 主題症例

リンパ節転移を認めた表層拡大型食道粘膜癌の1例

著者: 鈴木隆史1 中村常哉1 小林世美1 曽根康博2 大橋計彦2 波戸岡俊三3 篠田雅幸3

所属機関: 1愛知県がんセンター消化器内科部 2愛知県がんセンター放射線診断部 3愛知県がんセンター胸部外科部

ページ範囲:P.1063 - P.1066

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要旨 患者は44歳,男性.6か月前から持続する飲酒時の胸部違和感を主訴に近医を受診し,内視鏡検査で食道の異常を指摘されたため,1993年10月来院.食道造影検査ではEi主座の全周性の病変で,壁の伸展障害を認めた.食道内視鏡検査では上切歯列から34~41cmにわたり連続性に地図状のヨード不染域を認め,陥凹内部は凹凸不整で顆粒状を呈し,推定深達度m3と診断した.術後病理組織学的所見は85×60mmの表層拡大型0-Ⅱc型食道癌で,深達度m3,脈管侵襲は陰性だったが第2群リンパ節(#2)に転移を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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