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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻8号

1995年07月発行

症例

急性胃粘膜病変を伴ったGastrospirillum hominis感染の1例

著者: 小柳雅是1 田中正則1 西隆1 川口均2 工藤一1

所属機関: 1弘前大学医学部第2病理 2鳴海病院内科

ページ範囲:P.1079 - P.1083

文献概要

要旨 患者は50歳,女性.突然の心窩部痛のため,上部消化管内視鏡検査を施行した.胃幽門部に不整形の出血性びらんと体下部前壁に点状の出血性びらんを示す.急性胃粘膜病変(acute gastric mucosal lesions; AGML)であった.組織学的に胃粘膜に好中球と単核球炎症性細胞の軽度浸潤を認め,胃小窩と粘膜表層にGastrospirillum hominisの存在を多数観察した.Gastrospirillum hominisを伴ったAGMLについてはこれまでに報告例がなく,まれな症例であるためこれを報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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