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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻1号

1996年01月発行

文献概要

今月の主題 胃MALTリンパ腫 主題

胃MALTリンパ腫の治療法選択と予後

著者: 紀藤毅1 山村義孝1 小寺泰弘1

所属機関: 1愛知県がんセンター消化器外科部

ページ範囲:P.93 - P.98

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要旨 近年増加傾向がみられる胃悪性リンパ腫の中で,MALTリンパ腫について議論される機会が多くなっている.過去28年間に経験した胃悪性リンパ腫111例のうちMALTリンパ腫は33例(29.7%)であった.この33例を検討した結果,胃の全体を占める症例が21例(63.6%),腫瘍最大径の中央値は17cm,深達度はsm26例(78.8%),mp5例,ss2例,リンパ節転移はn1(+)21.2%,n2(+)18.2%,計39.4%,D2以上のリンパ節郭清は31例(93.9%),全摘が25例(75.8%)であった.1例が再発死亡したが5年生存率は85.4%であった.MALTリンパ腫は腫瘍径が大きくリンパ節転移率が高いが,適切な手術によって良好な治療成績を得ることができた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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