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レベルアップ講座 診断困難例から消化管診断学のあり方を問う
止血用留置スネアによる偶発症の1例
著者: 多田正大1
所属機関: 1京都第一赤十字病院胃腸科
ページ範囲:P.106 - P.108
文献購入ページに移動症例 62歳,男性排便時に新鮮血下血を認めるようになったため当院を受診した.注腸X線検査を行ったところ,S状結腸に大きさ15mmの広基性ポリープ,および大きさ5mmの亜有茎性ポリープが指摘された(Fig. 1).内視鏡治療を行うためにスコープを挿入したところ,大きいポリープは分葉し,太い茎を有するポリープであることが判明した(Fig. 2).ポリープが大きく,治療にあたって出血することが危惧されたため,留置スネア(HX-20およびMH-477)でその基部を緊縛した後,切除を行うことにした.
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