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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻10号

1996年09月発行

文献概要

今月の主題 内視鏡的食道粘膜切除後の経過 主題

内視鏡的食道粘膜切除術後長期経過例の検討―異時性多発癌を中心に

著者: 幕内博康1 島田英雄1 水谷郷一1 千野修1 西隆之1 田仲曜1 大芝玄1 木勢佳史1 町村貴郎1 青木純2 三輪剛2 三富利夫1

所属機関: 1東海大学医学部第2外科 2東海大学医学部第6内科

ページ範囲:P.1223 - P.1233

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要旨 食道癌に対する内視鏡的粘膜切除術を1988年10月から開始したが,東海大学で施行した126例154病巣について検討した.術後早期の合併症は穿孔2例,皮下気腫1例,動脈性出血7例,狭窄4例,静脈瘤出血1例であった.全例保存的に治癒され外科的切除術を受けたものはない.術後局所再発は3例(全病巣数の1.9%)に,平均9.3か月で出現したが全例治療された.異時性多発癌の発生は6例(全症例の4.8%)に平均26か月で認められたが,多発病巣7病巣すべてがm癌であった.全例EEMRで治療されていた.食道癌による再発死亡は5年6か月後にリンパ節再発死亡が1例あるのみで,他癌死・他病死12例を除くと5年生存率は100%であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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