icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻10号

1996年09月発行

リフレッシュ講座 膵管像の読み方・1

正常膵管像

著者: 小越和栄1

所属機関: 1県立がんセンター新潟病院内科

ページ範囲:P.1251 - P.1254

文献概要

 ERCPと膵疾患

 内視鏡的逆行性膵胆道造影(ERCP)は膵管系に異常を及ぼす膵疾患を反映するもので,全く膵管に異常を示さないか,または微細な異常しか示さない疾患は診断できない.しかし,良い写真の撮影ができれば微細な変化しか示さない病変でも診断可能な場合が多く,膵疾患の情報を得る手段としては非常に優れた方法である.

 形態診断学の常として“あれども見えず”は消化管内視鏡診断やX線診断に通じるものでもあり,消化管疾患と同様な詳細な読影の習慣が必要であろう.また,近年の画像診断,すなわちCT,US,MRなどの進歩の陰に隠れがちなERCPは,非常に豊富な膵情報を与えてくれる手段であることを再認識していただきたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら