文献詳細
リフレッシュ講座 膵管像の読み方・1
文献概要
ERCPと膵疾患
内視鏡的逆行性膵胆道造影(ERCP)は膵管系に異常を及ぼす膵疾患を反映するもので,全く膵管に異常を示さないか,または微細な異常しか示さない疾患は診断できない.しかし,良い写真の撮影ができれば微細な変化しか示さない病変でも診断可能な場合が多く,膵疾患の情報を得る手段としては非常に優れた方法である.
形態診断学の常として“あれども見えず”は消化管内視鏡診断やX線診断に通じるものでもあり,消化管疾患と同様な詳細な読影の習慣が必要であろう.また,近年の画像診断,すなわちCT,US,MRなどの進歩の陰に隠れがちなERCPは,非常に豊富な膵情報を与えてくれる手段であることを再認識していただきたい.
内視鏡的逆行性膵胆道造影(ERCP)は膵管系に異常を及ぼす膵疾患を反映するもので,全く膵管に異常を示さないか,または微細な異常しか示さない疾患は診断できない.しかし,良い写真の撮影ができれば微細な変化しか示さない病変でも診断可能な場合が多く,膵疾患の情報を得る手段としては非常に優れた方法である.
形態診断学の常として“あれども見えず”は消化管内視鏡診断やX線診断に通じるものでもあり,消化管疾患と同様な詳細な読影の習慣が必要であろう.また,近年の画像診断,すなわちCT,US,MRなどの進歩の陰に隠れがちなERCPは,非常に豊富な膵情報を与えてくれる手段であることを再認識していただきたい.
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