icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻10号

1996年09月発行

文献概要

症例

胃原発抗HTLV-Ⅰ抗体陰性T細胞性リンパ腫の1例―免疫抗体法およびフローサイトメトリーによる検索

著者: 沼本敏1 岡田由香里1 西京子1 宮内洋一1 梶本宜史2 蓑手敏則3

所属機関: 1高知市立市民病院臨床病理検査科 2高知市立市民病院内科 3高知市立市民病院外科

ページ範囲:P.1293 - P.1297

文献購入ページに移動
要旨 胃に原発したT細胞性リンパ腫の1例を経験し,免疫抗体法およびフローサイトメトリー(FCM)による検索を行ったので報告する.患者は72歳の女性で,食欲不振,嘔気,体重減少を主症状として来院し,胃生検でT細胞性リンパ腫と診断され,胃全摘術を受けた.抗human T-cell leukemia virus typeⅠ(HTLV-Ⅰ)抗体は陰性であった.肉眼的には大彎側に形成された周堤の低い浅い巨大潰瘍を中心とし,その周囲の皺襞の肥厚から成るリンパ腫で,組織学的および免疫組織化学的にはT細胞性びまん性大細胞型リンパ腫と診断した.FCMによる検索でも腫瘍細胞はCD2,CD3,CD4,CD5,CD38などのT細胞抗原が陽性であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら