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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻11号

1996年10月発行

今月の主題 微細表面構造からみた大腸腫瘍の診断

序説

大腸表面を見て何がわかるか

著者: 長廻紘1

所属機関: 1群馬県立がんセンター

ページ範囲:P.1311 - P.1312

文献概要

 内視鏡検査は管腔臓器の表面を,表面のみを,見て診断(判断)を下す検査法であるから,“表面を見て何がわかるか”は,内視鏡で何がわかるか,と同じことである.しかし,“表面”を強調することによって,おのずからニュアンスの違ったものが得られる.大腸腫瘍の表面(以下,表面)は多くの情報を提供するが,あくまでも表面の情報にすぎない.深部の情報も得られるようにみえるが,それらすべては経験的推測にすぎない.

 形態を離れて(三次元を二次元にして)表面所見だけからどこまで診断できるかをみた.正常大腸においては,血管,腸腺開口部,無名溝がほかと区別できるものとして観察される.粘膜色調はこれらとは性質は異なるが,重要な要素である.無名溝と色調は組織像との対比が困難で主観に左右されやすいものなので,本稿では触れない.血管像およびpitに代表される表面像の診断上の意義について意見を述べる.なお,正常大腸にはなくて,腫瘍にのみみられる重要な所見はzzp(zig-zag pattern)である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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