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今月の主題 微細表面構造からみた大腸腫瘍の診断 主題
“pit pattern”は大腸腫瘍の診断に有用か―私はこう考える
著者: 下田忠和1 飯沼元2
所属機関: 1国立がんセンター中央病院臨床検査部病理 2国立がんセンター中央病院放射線診断部
ページ範囲:P.1391 - P.1393
文献購入ページに移動腫瘍性病変におけるpit patternは組織学的腺管構造とその密度を反映していると考えられる.構造異型のない腺腫では整なpit patternを,異型が高くなるとともに,より不整なpit patternを呈する.そのためpit patternから病変の組織診断,深達度診断はある程度可能と考えられている.しかし組織学的所見との詳細な比較をした報告はいまだ少ない.そこで比較的小さな大腸の深部浸潤癌を例にその組織像とpit patternの相関について考察してみる.
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