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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻11号

1996年10月発行

文献概要

早期胃癌研究会症例

直腸に多発した原発性早期follicular lymphomaの1例

著者: 加藤真吾1 多田修治2 田上洋一2 小峰規靖3 神尾多喜浩4 江口洋之1 西川博1 濱田寧1 岩下明徳5

所属機関: 1自衛隊熊本病院内科 2済生会熊本病院消化器科 3自衛隊熊本病院外科 4済生会熊本病院病理 5福岡大学筑紫病院病理

ページ範囲:P.1411 - P.1416

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要旨 患者は52歳,男性.便潜血反応陽性で当院受診.大腸内視鏡検査で直腸に多発する隆起性病変を認めた.注腸造影および内視鏡検査で中心に陥凹を伴った3×2cmの隆起性病変,Ⅰs型隆起,Ⅱb+“耳介様”隆起性病変を認め,生検で悪性リンパ腫と診断.歯状線近傍まで腫瘍が存在するためMile's operationを施行した.切除標本では腫瘍は5か所に認められ,すべて早期病変(m~sm)であった.病理組織学的には腫瘍細胞が粘膜下層から粘膜固有層にかけて濾胞状ないし結節状に存在し,LSG分類における早期の直腸原発follicular lymphomaと診断された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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