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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻12号

1996年11月発行

文献概要

リフレッシュ講座 膵管像の読み方・3

膵癌の膵管像(1)

著者: 小越和栄1

所属機関: 1県立がんセンター新潟病院内科

ページ範囲:P.1505 - P.1508

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 膵癌のERCP

 ERCPは特に膵癌の診断に有用な検査法であり,他の画像診断と比較しても信頼度の高い方法である.ERCPが他の画像診断に比較して特に診断能が優れている点は,細かな主膵管および分枝管の異常所見としての情報が比較的豊富に捉えられ,更に癌診断の特異度が高いことである.

 しかし,ERCPの欠点は,超音波診断などに比較して患者の負担が多く,一次スクリーニングがかなり困難な点と,検査法およびその読影について専門的な技術修得の必要なことなどが普及度を低くしている点である.したがって,膵癌を疑ってからERCPを行うまでをいかにして行うかが問題であり,ERCPを行えば膵癌の見逃しは最小限におさえることが可能である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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