icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻12号

1996年11月発行

文献概要

早期胃癌研究会症例

serrated adenomaからの癌化と思われる大腸進行癌の1例

著者: 寺井毅1 平井周1 阿部寛2 別府倫兄3 二瓶英人3 長田太郎3 小林修3 今井靖3 三輪洋人3 荻原達雄3 山田聰3 佐藤信紘1

所属機関: 1順天堂大学医学部消化器内科 2順天堂大学医学部第1病理 3順天堂大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1521 - P.1526

文献購入ページに移動
要旨 患者は64歳,女性.便潜血陽性のため施行した注腸・内視鏡検査で,横行結腸に台形状の壁変形を示し,口側に7mmの発赤調のポリープを伴った10mmの粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認め,横行結腸切除術を行った.病理組織学的検索によると病変はserrated adenomaから発生した癌で,その深部浸潤により粘膜下腫瘍様隆起が形成されたと考えられた.癌の浸潤はssにまで及んでいた.serrated adenomaの癌化によると思われる進行癌の症例の報告は少なく,若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら