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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻12号

1996年11月発行

早期胃癌研究会症例

虫垂口原発の杯細胞カルチノイドの1例

著者: 和田陽子1 真武弘明1 岩下明徳2 山田豊2 帆足俊男2 八尾建史1 竹中国昭1 松井敏幸1 八尾恒良1

所属機関: 1福岡大学筑紫病院消化器科 2福岡大学筑紫病院病理

ページ範囲:P.1527 - P.1533

文献概要

要旨 患者は55歳の男性.腹痛,下痢を主訴に来院した.亜腸閉塞状態のため経管的小腸造影を施行し,回腸末端の狭窄と口側小腸の著明な拡張を認めた.大腸内視鏡は回盲弁を通過せず,盲腸に辺縁不整の小潰瘍を少数認め,同部の生検で異型上皮性細胞を検出した.大腸X線検査では盲腸の広範囲な伸展不良と潰瘍を認め,盲腸の悪性腫瘍を疑い回盲部切除術を施行した.病理組織学的検索の結果,虫垂口から発生したびまん浸潤性杯細胞カルチノイドであった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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