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書評「Practical Gastrointestinal Endoscopy 4th ed」
著者: 小林世美1
所属機関: 1愛知三の丸病院
ページ範囲:P.1615 - P.1615
文献購入ページに移動 CottonとWilliamsによる「Practical Gastrointestinal Endoscopy」の第4版が出た.初版は1980年の発刊だから,その評判のほどがよくわかる.
著者の2人は,いずれも1970年代前半にその名が斯界に知られはじめた,英国を代表するinternational endoscopistである.Cottonは1971年に訪日し,新潟県がんセンターと愛知県がんセンターでERCPを見学して,帰国後早速応用し,その後英国でERCPの牙城を築いた.現在は米国のSouth Carolina医大で教鞭を執るかたわら,米国内視鏡学会で活躍している.Williamsは早くから大腸疾患で有名なロンドンのSt. Marks病院に勤務し,1970年代初頭に武藤徹一郎博士と共に大腸ポリペクトミーを始めた.以後研鑽を積み,独自の大腸内視鏡学を確立した.2人が本書を書いたきっかけは,1970年代後半に登場した数々の内視鏡的治療法を消化器内視鏡における一大変革としてとらえ,技術開発における先達として,それらの技術を後進に伝えておきたかったからである.以後第4版(1996)に至る16年間に超音波内視鏡,腹腔鏡下胆摘術などの進歩があったが,それぞれに詳しい解説書が世に出ているので,本書には含めず,第3版をもとにその後の新治療法を若干追加するにとどめている.
著者の2人は,いずれも1970年代前半にその名が斯界に知られはじめた,英国を代表するinternational endoscopistである.Cottonは1971年に訪日し,新潟県がんセンターと愛知県がんセンターでERCPを見学して,帰国後早速応用し,その後英国でERCPの牙城を築いた.現在は米国のSouth Carolina医大で教鞭を執るかたわら,米国内視鏡学会で活躍している.Williamsは早くから大腸疾患で有名なロンドンのSt. Marks病院に勤務し,1970年代初頭に武藤徹一郎博士と共に大腸ポリペクトミーを始めた.以後研鑽を積み,独自の大腸内視鏡学を確立した.2人が本書を書いたきっかけは,1970年代後半に登場した数々の内視鏡的治療法を消化器内視鏡における一大変革としてとらえ,技術開発における先達として,それらの技術を後進に伝えておきたかったからである.以後第4版(1996)に至る16年間に超音波内視鏡,腹腔鏡下胆摘術などの進歩があったが,それぞれに詳しい解説書が世に出ているので,本書には含めず,第3版をもとにその後の新治療法を若干追加するにとどめている.
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