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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻13号

1996年12月発行

文献概要

今月の主題 大腸腫瘍の自然史 主題

大腸sm癌からみた大腸癌の自然史

著者: 池上雅博1 劉鉄成1 斎藤彰一2 鈴木俊雄2 佐藤泰弘2 一ノ瀬万紀子2 下田忠和3

所属機関: 1東京慈恵会医科大学病院病理部 2早期胃がん検診協会中央診療所 3国立がんセンター中央病院臨床検査部病理

ページ範囲:P.1617 - P.1625

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要旨 外科的に切除された大腸sm癌162病変を用い,癌の粘膜内増殖態度からPG癌,NPG癌に分類し,大腸癌の発育・進展につき検討した.NPG癌は,sm1の段階では表面型の肉眼型を示し,sm浸潤度が深くなるに従い隆起型,2型類似型に形態を変化させた.NPG癌は,少なくとも20mm以下の進行癌の形成に直接関与しているものと考えられた.一方,PG癌は,21mm以上で進行癌になるものが多いと考えられた.sm2,3の病変数からみると,少なくとも半数以上の進行癌はNPG癌に由来すると考えられた.NPGsm1癌では,陥凹を示す病変が多く,表面型癌における陥凹の意義について検討し,陥凹を示す表面型m癌の発見と治療が重要であることを述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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