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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻13号

1996年12月発行

今月の主題 大腸腫瘍の自然史

主題

大腸腫瘍の自然史―大腸癌研究会の報告からの検討

著者: 正木忠彦1 古川洋一1 武藤徹一郎1

所属機関: 1東京大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1649 - P.1652

文献概要

要旨 経時的変化が捉えられた大腸腫瘍として,第44回大腸癌研究会に報告された症例の集計から,大腸腫瘍の自然史について考察した.2型ないし3型進行癌の初期病変としては,表面隆起型(Ⅱa,Ⅱa+Ⅱc)ないし無茎性病変(Ⅰs)が全体の2/3を占めていた.また,表面隆起型が隆起型へ形態変化することはまれではないことが明らかとなった.しかし,表面陥凹型(Ⅱc,Ⅱc+Ⅱa)の自然史については報告例が少なく,十分な検討はできなかった.大腸腫瘍の自然史の解明のためには,内視鏡による表面陥凹型病変の発見と,prospectiveな経過観察が必要であろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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