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編集後記
著者: 下田忠和
所属機関:
ページ範囲:P.1678 - P.1678
文献購入ページに移動 大腸癌の自然史はいまだ不明なことが多い.しかし表面型腫瘍の発見頻度とその病理学的解析が進むにつれ,早期癌から進行癌に至るいくつかの経路が判明してきた.本号ではこの点につき最近の研究の結果が凝集されている感がする.
臨床的には経過追跡例の検討から,多くの進行癌は扁平隆起あるいは無茎性病変からのルートが,ポリープ病変からのルートよりも多いことが示されている.なかでも経過追跡例の検討から表面陥凹・平坦病変が浸潤癌の初期病変として重要であるとの報告(西沢)は,臨床面からは極めて重要である.またm癌の時期は意外と長く,smに浸潤するとその発育速度が速いことが報告されたが,このことはいかに早期発見が重要であるかを物語っている.
臨床的には経過追跡例の検討から,多くの進行癌は扁平隆起あるいは無茎性病変からのルートが,ポリープ病変からのルートよりも多いことが示されている.なかでも経過追跡例の検討から表面陥凹・平坦病変が浸潤癌の初期病変として重要であるとの報告(西沢)は,臨床面からは極めて重要である.またm癌の時期は意外と長く,smに浸潤するとその発育速度が速いことが報告されたが,このことはいかに早期発見が重要であるかを物語っている.
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