文献詳細
文献概要
今月の症例
虚血性大腸炎の1例
著者: 大井秀久1 西俣嘉人1 西俣寛人1 小吉洋文2
所属機関: 1南風病院消化器外科 2小吉胃腸科クリニック
ページ範囲:P.136 - P.138
文献購入ページに移動〔下行結腸注腸X線所見〕第2病日の腹臥位充満像では下行結腸に伸展不良,狭小化,非対称性の拇指圧痕像(thumbprinting像)が見られた(Fig. 1a).腹臥位二重造影像では管腔の狭小化,拇指圧痕像,transverse ridging,辺縁不整像,バリウム斑を認めた(Fig. 1b).第13病日の像(Fig. 2)で一部に管腔の狭小化を認めたが,下行結腸全体の伸展は良くなっていた.haustraは崩れており([の部位),遠位側には横軸方向に平行して走る4本のひだ(←の部位)を認めた.バリウム斑は見られたが,辺縁不整像はなくなっていた.第30病日の像(Fig. 3)では管腔の狭小化はなく,haustraの変形,屈曲・捻れを認めた([の部位).
掲載誌情報