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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻2号

1996年02月発行

今月の主題 いわゆる表層拡大型大腸腫瘍とは

主題

表層拡大型大腸腫瘍―私はこう考える―病理の立場から―面積と高さの比による分類

著者: 石黒信吾1 鈴木典子1

所属機関: 1大阪府立成人病センター病理検査科

ページ範囲:P.194 - P.196

文献概要

1.はじめに

 表層拡大型大腸腫瘍という言葉に対応する明確な定義はまだ存在しない.しかしながら日常の診断の場では,まれに広い面積を持ち,比較的に腫瘍の高さの低い症例に遭遇することがある.これらの症例の多くは,結節集簇あるいはLST(lateral spreading tumor)などの名称で呼ばれることが多いが,大きさは規定されておらず比較的小さな腫瘍が多い.この特集の表層拡大型腫瘍は,3cm以上と大きさの要素があるために,上記の結節集簇あるいはLSTと呼ばれている症例とは異なる特徴を持つ可能性がある.

 今回は,特集の企画の趣旨にのっとり,3cm以上で表層拡大型腫瘍とはどのようなものか,あるいはこの腫瘍を分類する必要があるのか否かを知るために,腺腫および早期癌で長径3cm以上の症例について検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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