icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻2号

1996年02月発行

今月の主題 いわゆる表層拡大型大腸腫瘍とは

主題

表層拡大型大腸腫瘍―私はこう考える

著者: 鶴田修12 重松聡江12 河野弘志12 藤田三丈12 藤崎一浩12 豊永純12 谷川久一12

所属機関: 1久留米大学医学部第2内科 2久留米大学医学部消化器病センター

ページ範囲:P.206 - P.208

文献概要

 筆者の印象では“表層拡大型大腸腫瘍”とは,腫瘍の丈はあまり高くならず,丈の低いⅡa,Ⅱb,Ⅱc様の形態のまま拡がっていく性格のもので,粘膜下層への浸潤をしないか,し難いものを指していると思われる.従来使われてきた肉眼分類でこれに当てはまるものとしては,結節が集簇し花壇状に隆起した結節集簇様病変1)が挙げられるが,それ以外にも結節状の凹凸のはっきりしない,表面は平滑に近い病変も存在する.

 このような形態を呈する病変に“表層拡大型大腸腫瘍”という名称を与えるとすればその定義をどのようにするか,またこの名称が本当に必要なのかの検討が必要である.そこで従来われわれが表面隆起型,結節集簇型(3結節以上),表面陥凹型と分類してきた病変2)を対象にして検討を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら