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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻2号

1996年02月発行

今月の主題 いわゆる表層拡大型大腸腫瘍とは

主題症例

大腸lateral spreading tumor―non-granular typeの2例

著者: 寺井毅1 今井靖1 二瓶英人1 大野康彦1 山田俊夫1 太田一樹1 三輪洋人1 荻原達雄1 佐藤信紘1 和田了2

所属機関: 1順天堂大学医学部消化器内科 2自衛隊中央病院病理

ページ範囲:P.209 - P.214

文献概要

要旨 大腸lateral spreading tumor-non-granular typeの2例を経験したので報告する.〔症例1〕は46歳,男性.主訴は便潜血陽性.注腸および大腸内視鏡検査で,横行結腸に扁平な側方発育型腫瘍を認め,腸切除術を施行した.病理組織学的には径35×33mm,深達度mの高分化腺癌であった.〔症例2〕は61歳,男性.虫垂炎術後の経過観察をしていた.注腸および大腸内視鏡検査で,横行結腸に変形を伴い陥凹部を有する側方発育型腫瘍を認め,腸切除術を施行した.病理組織学的には径30×21mm,陥凹部でsmに浸潤した高分化腺癌であった.2症例はともに顆粒を伴わない側方発育型腫瘍であり,いずれも腫瘍辺縁の花弁状はみ出し所見と腫瘍表面に溝を伴っている点で興味深かった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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