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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻3号

1996年02月発行

文献概要

特集 図説 形態用語の使い方・使われ方 第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語 a.検査・治療手技用語

注腸X線検査の前処置法

著者: 丸山雅一1

所属機関: 1癌研究会附属病院内科

ページ範囲:P.284 - P.284

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 検査前日の夜にヒマシ油を服用してもらい,検査当日は微温湯による浣腸を繰り返して大腸を洗浄する方法が,わが国で方向転換し始めるのは,1969年,Brownが東京で開催されたⅩⅡ International Congress of RadiologyでBrown法を発表して間もなくのことである.

 Brown法は前処置と検査法から成る.前処置の特徴は,食事制限を前提にして,塩類下剤と刺激性下剤を組み合わせ,腸洗浄のための浣腸を行わないで検査を行うところにある.Brown法の前処置は検査前日の昼食から制限食になる.しかし,これは欧米的な献立からなるために,わが国では食生活の実情に合った和食指向の献立が間もなく考案され,更に制限食の期間も検査2日前の夜から開始する方法が普及した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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