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特集 図説 形態用語の使い方・使われ方 第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語 a.検査・治療手技用語
留置スネア(detachable snare)
著者: 原田公1 中澤三郎1
所属機関: 1藤田保健衛生大学第2病院内科
ページ範囲:P.287 - P.287
文献購入ページに移動留置スネアの使用方法は,まずループをフックワイヤーに引っかけて充塡する.病変部の近傍でチューブシースを引いてループを押し出し,押し出されて開いたループを隆起性病変の基部に掛けてから,ハンドルをゆっくり引き絞り,基部を十分に緊縛する.隆起性病変の血流が遮断されて色調が変化するのを確認した後,ハンドルを一杯に押し出して,ループをフックから取り外し留置する.内視鏡的切除では,隆起性病変の基部をループで緊縛した後,緊縛部位よりやや末梢側を高周波電流で切除する.亜有茎性病変では,緊縛部に近接して切除するとループが抜ける可能性があるため,注意を要する.机上実験では隆起性病変の基部を5mm以内に緊縛すれば,隆起性病変の血流を完全に遮断できる.
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