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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻3号

1996年02月発行

文献概要

特集 図説 形態用語の使い方・使われ方 第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語 a.検査・治療手技用語

エコーパターン(echo pattern)

著者: 中林正一1 八尾恒良1

所属機関: 1福岡大学筑紫病院消化器科

ページ範囲:P.303 - P.306

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 内視鏡超音波による消化管壁エコーパターン

 体表からの超音波断層法でも被検者の条件さえ整えば消化管の層構造が確認できることもまれではない.しかし,既知の限局性病変の場合さえ,その病変部と層構造を同時に描出することは困難なことが多い.そこで病変の深達度を明らかにするために内視鏡超音波検査が行われる.

 内視鏡超音波(7.5~12.5MHz)では正常胃壁は粘膜面から高低の5層のエコーレベルに分離描出される(Fig.1)1).すなわち,粘膜面より高エコーの第1層(脱気水と粘膜表面の境界から発生するエコー),低エコーの第2層(粘膜筋板を含む粘膜層),高エコーの第3層(粘膜下層),低エコーの第4層(固有筋層)と高エコーの第5層(漿膜と境界エコー)の5層である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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