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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻3号

1996年02月発行

文献概要

特集 図説 形態用語の使い方・使われ方 第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語 a.検査・治療手技用語

スライディングチューブ(sliding tube)

著者: 小林広幸1 渕上忠彦1

所属機関: 1松山赤十字病院消化器科

ページ範囲:P.308 - P.308

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 スライディングチューブは大腸ファイバースコープの深部挿入時に生じる腸管のループを直線化するため,牧石ら1)により考案された補助用具である.主に大腸内視鏡検査時のS状結腸に生じるループの直線化に用いられるが,プッシュ式小腸内視鏡検査時の胃内のループ形成防止にも使用される(Fig.1).

 従来は2人操作法による有効長の長い大腸ファイバースコープ(170cm)を使用することが多かったため,スライディングチューブも有効長の長いもの(40cm前後;olympus ST-C3,C6)が使用されていたが,近年では1人操作法による中間尺のファイバースコープ(130cm)の普及に伴い.短いもの(30cm前後;olympus ST-C7,C3S)が用いられてきている.また,1人操作やスコープの有効長に適するよう独自に改良を加えた多田らの分割式チューブ,組立式チューブ,丹羽らの着脱式チューブ,岡本らのミニチューブ(25cm前後)などの試作品も考案されている2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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