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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻3号

1996年02月発行

文献概要

特集 図説 形態用語の使い方・使われ方 第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語 b.X線・内視鏡所見用語

Dieulafoy潰瘍(Dieulafoy's ulcer)

著者: 岡崎幸紀1

所属機関: 1周東総合病院内科

ページ範囲:P.315 - P.315

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 1898年,フランスの内科医Dieulafoyにより報告された.自験例の2例を含めた7例について検討しているが,救命されたのは出血性病変を手術によって縫縮した1例のみであったという.

 その特徴は,病理形態学的所見であり,①限局する極めて表在性の潰瘍性病変,②噴門部や胃体部に単発し,最大径2~3cm程度の円形ないし類円形の潰瘍性病変,③潰瘍性病変の中に血管の断裂や側壁破綻がみられるとしている.更に潰瘍性病変の病理組織所見として,①粘膜筋を含むが主として粘膜層の欠損,②粘膜筋板の消失部に細動脈の断裂や破綻がみられる,③病変部以外の粘膜は正常,と述べている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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